EDM界 最高のヒットメーカーCalvin Harrisについて

Calvin Harrisは1984年生まれスコットランド出身の音楽プロデューサーだ。

彼はEDMの世界でもっともヒット曲があり、最高のセールスを記録したアーティストといえる。

[getty src=”473819172″ width=”594″ height=”392″ tld=”co.jp”]

ちなみに身長が197 cmもある。

食わず嫌いのためのEDMおすすめベスト」でもCalvin Harrisは私のおすすめのアーティストとしてご紹介したが、Calvin Harrisの経歴を時系列にしてみると改めてCalvin Harrisのプロデューサーとしてのすごさがわかった。

時系列に追っていくと後半からはヒット曲と受賞歴の羅列になってしまうほどヒット曲にあふれている。だからここではCalvin Harrisの注目すべきポイントを2つに絞って紹介していきたい。

  1. 初期のひとりで曲作りしていた作品に現在のCalvin Harrisのヒットの萌芽がみられる。
  2. プロデューサーとしての才能が素晴らしい。特に女性歌手とのコラボレーション。

略歴

初期1999〜2008年(16歳〜24歳)

高校を卒業したCalvin Harris(本名Adam Richard Wiles)はDJの機材を買うためにスーパーマーケットや水産加工工場で働いた。1999年に自宅の寝室で初めての録音をする。

18歳のときに2曲を作曲しCDを完成させスコットランドからロンドンへ活動拠点を移す。しかしなんのチャンスも得られないまま、故郷のスコットランドのダムフリースへ戻る。

その後、自宅でひとりで録音した曲をMyspaceにアップロードする。その曲を聞いた音楽タレントのマネージメント会社によってついにメジャー契約をかわす。

そして22歳になった2006年にEMIやSony BMGと契約を結び、23歳の2007年にファーストアルバム “I Created Disco”をリリースする。

この”I Created Disco”に収録された14曲はすべてCalvin Harrisがひとりで自宅でプロデュースしAmigaコンピューターでつくりあげたものだった。そしてプロモーションのためにUKツアーを敢行し、UKのゴールドディスクを獲得する。

2nd〜3rdアルバム発表と世界的なヒット2008〜2012年(24歳〜26歳)

その後カイリー・ミノーグのアルバムで2曲のプロデュースに携わるなどをしたのち、2枚目のアルバム”Ready for the Weekend”を2009年に発表。これまでに何曲か自らボーカルとして参加していたCalvin Harrisだがこのアルバムに収録されている”You Used to Hold Me”を最後に、歌手をフィーチャリングしてボーカルは任せて曲のプロデュースに専念するようになった。

2011年にはRihannaのツアーに参加する。”Bounce”や”Feel So Close”を発表。そしてRihannaと”We Found Love”、”Where Have You Been”の2曲をプロデュースし大ヒットとなる。数曲のシングルを立て続けに発表し、2012年に3枚目のアルバム”18 Months”を発表。この頃までに世界的なヒットメーカーの地位を確立した。

ヒットメーカー 2013年〜2017年(29歳〜33歳)

2013年から2014年にかけても引き続きシングル曲をヒットさせ歌手Ellie Gouldingをフィーチャリングした”Outside”などを発表し、2014年に4枚目のアルバム”Motion”を発表。

そして2015年には最大のヒットともなる”How Deep Is Your Love”を発表する。

2016年には再びRihannaを歌手として起用し”This Is What You Came For”を発表。”My Way”では自身がボーカルをとる。2017年には5枚目のアルバム”Funk Wav Bounces Vol. 1″を発表し多彩なアーティストを招いて曲をプロデュースした。

2018年以降〜

2018年には”Nuh Ready Nuh Ready”や新鋭のDua Lipaとコラボした”One Kiss”を発表し、現在までヒットを連発している。

まとめ

最初に述べたように私にとってCalvin Harrisのポイントは2つある。

  1. 初期のひとりで曲作りしていた作品に現在のCalvin Harrisのヒットの萌芽がみられる。
  2. プロデューサーとしての才能が素晴らしい。特に女性歌手とのコラボレーション。

プロデューサーとしての力はファーストアルバム”I Created Disco”を発表しカイリー・ミノーグと曲作りをした頃にできあがった。その初期の段階で彼の才能が開花し、現在までのヒット作の数々に生かされている。

2番目のポイントはプロデューサーとしての才能である。今回貼り付けた動画はすべて女性歌手とのコラボレーション曲だ。Calvin Harrisは特にブレイクしたばかりの女性アーティストとコラボレーションして曲を作り出すことに長けている。例えばカイリー・ミノーグの曲作りに参加したことからはじまり、Rihanna、Ellie Goulding、最近ではDua Lipaとの共作は歌手の魅力を最大限に引き出す曲作りになっていてCalvin Harrisのプロデューサーの才能が引き立っている。

すべては駆け出しの頃に自分一人で自宅の寝室で曲作りをし、自分でもボーカルとして歌ってきた経験があるから、どんな曲を自分がプロデュースすればいいか、そしてどんなボーカルとどう曲作りをすればいいかが誰よりもわかっているのかもしれない。

Calvin Harrisの曲は本当にどれもハズレがない。というよりも、どれもヒットして当然というような仕上がりになっていて、他のEDMのアーティストを圧巻している。

ライブでのDJプレイにはいまいち醍醐味はないが、プロデューサーとしてのCalvin Harrisの曲作りには今後も楽しみだ。