Avicii(アーヴィーチー)ことティム・バークリング (1989-2018) の死後に発表された『TIM』という新作アルバム。
アルバムを1曲目から12曲聴き通す。
2曲目の「Heaven」にはフィーチャリングとして歌手の名前は出てこないが、すぐにColdplayのクリス・マーティンだと気づく。
以前、別の記事にもしたが、またここでAviciiとクリス・マーティンが一緒に作った音楽を聴けることは嬉しい。
「AviciiとColdplayがあの名曲でコラボしていたなんて知らなかった」
「TIM」はとてもいいアルバムなのだが、Aviciiの別のアルバムを聴きながら、その良さを再認識したのは『True: Avicii By Avicii』(2014)というアルバムだった。
これは『True』(2013)という自身のアルバムの9曲をさらに自分でリミックスした作品。
今までオリジナルの『True』を聞くことが多かったが、セルフ・リミックスの『True: Avicii By Avicii』を聞くとさらにビートが力を増していて、とてもいい作品だと再認識した。
結局、『TIM』にしろ『True: Avicii By Avicii』にしろ、AIがセルフプロデュースする音楽の姿を想像した。本人不在の中で生まれる「新作」、本人が本人の曲をリミックスするという音楽の形。
この2つのアルバムは音楽の中身以上に、そのプロデュースされる過程自体が興味深い作品と感じた。