読売新聞の紙面をそのままスマホ、タブレット、パソコン端末で読める「読売新聞オンライン」の新デジタルサービスが2019年2月に開始された。
この記事では、読売新聞オンラインを端末で読んでみて、率直な感想を書きたい。
「読売新聞オンライン」とは
読売新聞を購読している読者なら2つの端末までは追加料金なしでオンライン版の記事や紙面が読めるもの。
オンラインだけのコンテンツやスクラップ機能も利用できる。
紙面は家で読み、通勤時や出かけた先でスマホなどで記事を読む。
海外ではもう数年も前から実現していたサービスだが、ようやく日本の新聞メディアも電子化を本格的に対応してきたという感じは否めない。
「読売新聞オンライン」
まず、インターネットの画面で読むオンライン記事は読みにくい。パソコン画面で見ても記事の見出しが目に飛び込んで来ず、毎回クリックして戻るという操作もイマイチ。
「読売新聞オンライン」でいちばん良かったのは「紙面ビューアー」の機能。
「紙面ビューアー」は朝刊紙面が「そのままのレイアウトで画面に表示される」もの。このなんともストレートな発想が意外といい。新聞のレイアウトは超大判の新聞紙をばさりとめくっていくごとにジャンルが遷移するため、自分がどのジャンルの記事を読むのかが無意識にわかる。
縦書きの見出しを横方向に目でスキャンすることで、見出しが飛び込んでくる。写真やグラフなども一気に目に入ってくるため、新聞はやっぱり新聞紙でということになる。
「紙面ビューアー」は新聞紙をそのまま端末上で見れるようにしただけ。だから画面に紙面が大きく表示されるので、タップなりクリックしてその記事を拡大表示して詳しく読んでいく。この操作は実は紙面で新聞を読むときと同じく、まずは概要をつかんで、見出しを見ながら記事を読んでいくという読み方ができる。
「読売新聞オンライン」の他の機能は使わないが、「紙面ビューアー」があれば新聞よりも早く新聞を読むことができるため、電子化したメリットが生かせる。
検索機能はないようだが、「ページ一覧」などのオンライン版ならではの機能もあり使い勝手がいい。
しばらくは「紙面ビューアー」を中心に端末でも読むことにしたいと思った。