むかし、よくBRUTUSを買って読んでいた。とくに本の特集が好きだった。BRUTUSの読書案内のおかげで何冊もの本に出会うことができた。
先日ふと思い出し、ひさしぶりにBRUTUSの読書特集を2冊読んでみた。
危険な読書
昔とおなじく、BRUTUSの読書案内号は面白くて、ためになった。
『危険な読書』と題された特集。各界の著名人が危険な読書へと誘う。
ある詩人はいった
「たとえそれがどんな本であれ本は危険になりうる
なぜなら人は自分の中の“怪物”に出会うために読書するのだから」
(中略)
これまで当たり前に思っていた価値観を崩壊させ、考え方やモノの見方を一変させる
心を激しく揺さぶる読書こそがいま求められるBRUTUS(ブルータス) 2017年 1/1・1/15合併号
2017年と2018年の正月に「危険な読書」というタイトルで特集を組むのはさすが。白と黒の表紙もデンジャラス。
読んでみたい本
今回、この特集号をきっかけに、読んでみようと思った本をリストにしてみた。【】内は推薦者。
BRUTUS(ブルータス) 2017年 1/1・1/15合併号
- 『ファン・ゴッホの手紙』【吉増剛造】
“こういう人たちから伝わってくるものが本当なの。小説や普通の表現にはないんだよ、これは” - 『おれの中の殺し屋』『残酷な夜』『ポップ1280』ジム・トンプスン【滝本誠】
“安物雑貨店のドストエフスキー” - 『2666』ロベルト・ボラーニョ【豊崎由美】
- 『虚人たち』『エロチック街道』『脱走と追跡のサンバ』筒井康隆【佐々木敦、中原昌也、町田康】
BRUTUS(ブルータス) 2018年 1/1・15合併号
- 『ガリバー旅行記』スイフト【柴田元幸】
- 『くっすん大黒』『告白』町田康
この2つの号には両方に町田康のインタビューが載っている。複数の著名人が町田康を「危険な読書」として推していたのが印象的。
まとめ
ひさしぶりに雑誌を読んだけど、面白かった。BRUTUSの読書案内は期待を裏切らない面白さがあることを再認識した。
早速、このBRUTUS号で気になった本を読んで「危険な読書」に飛び込んでみたい。
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