アメリカでいちばん有名な、いや世界でいちばん有名なYouTuberであるCasey Neistatの動画を観ていたら、読んだことのある本が紹介されていた。
それはグレッグ・マキューン著『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』である。
「成功への鍵」と題された動画のなかでCasey Neistatはいちばん大事なことは集中(focus)することだという。そして、たくさんの人に贈った本として『エッセンシャル思考』を紹介する。
「エッセンシャル思考」とは
なんでもかんでも手当たり次第に取り組むのではなく、本質(エッセンシャル)なものだけに集中して取り組むことで、大きな成果を得る考え方のこと。
本質的なことに取り組むためには、無意識で受け入れていることを減らしていく必要がある。断る、減らす、一線を引く、優先順位をつける、自分の意思で選択すること。
世の中はノイズであふれているため、意識的に自分にとって重要なもの、本質的なものを選び抜かなければならない。
見極めることこそが、エッセンシャル思考の真髄だ。本当に重要なものごとを見極めるために必要なことは5つ。 じっくりと考える余裕、情報を集める時間、遊び心、十分な睡眠、そして何を選ぶかという厳密な基準だ。
「より少なく、しかしより良く」というエッセンシャル思考をしてきた人は多いという。ダライ・ラマ、スティーブ・ジョブズ、トルストイ、マイケル・ジョーダン、ウォーレン・バフェット、マザー・テレサ、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー。そして、最初に挙げた世界一のYouTuberもその一人だといえる。
エッセンシャル思考のおかげで、私は数々のかけがえのない思い出を手に入れてきた。よく笑うようになったし、楽しいと思えることが増えた。人生がシンプルになったおかげだ。 ダライ・ラマも言っている。「シンプルな人生は満たされた人生です。幸福に生きるためには、シンプルであることが何より重要なのです」
『エッセンシャル思考』は情報過多な時代において、ミニマリズムと並ぶ必須の思考フレームワークなのかもしれない。