YouTubeに動画をアップロードすると、思ったよりも画質が良くないことに多くの人が気づくはず。
せっかくこだわって良いカメラで撮影し、編集も終えて、いざ動画をアップロードしたところ画質が低下してしまっては残念だ。
この記事では、高画質でYouTubeに動画をアップロードする方法についてご説明したい。
YouTubeにアップロードした動画は再コーデックされる
YouTubeにアップロードした動画は元の動画のまま公開されるのではなく、配信しやすい様に再圧縮・再コーデックされて公開される。
この再圧縮・再コーデックこそが画質低下の原因である。
YouTubeの再圧縮・再コーデックには2種類の形式がある。
- AVC
- VP9
簡単にいうと、VP9の方が高画質で、AVCが低画質になる。
つまり、高画質のVP9でコーデックされるように動画をアップロードできれば高画質で再生される。
しかし問題となるのは、動画をアップロードするときにAVCとVP9のコーデックを自分で選択することはできない。
では、どういう動画なら高画質のVP9でアップロードされるかをまずは説明したい。
YouTubeにアップロードする動画が高画質のVP9でコーデックされる条件
VP9でコーデックされる条件は開示されていない。
しかし、私自身動画をアップロードしてコーデックが2種類あることを知り色々と検証した結果、高画質のVP9でコーデックされる動画には以下の2つの共通点があることを発見した。
- 再生回数が多い動画
- 4Kでアップロードされた動画
これら2つのどちらかの条件を満たした場合、アップロードされた動画は高画質のVP9でコーデックされるという結論に至った。
反対に、再生回数が少ない動画や、1080pでアップロードされた動画は低画質のAVCでコーデックされてしまう。
実際に動画の詳細統計情報で説明
論より証拠、ということで私が実際にYouTubeで公開している動画のデータを見ながら説明していこう。
まずは、私が公開している動画の中で一番再生回数が多いこちらの動画から。
この動画は元々1080pでアップロードしたが、再生回数が10万回を超えているためか、コーデックは高画質なVP9になっている。(条件の1番目)
次に、再生回数は少ないが4Kでアップロードしたこちらの動画はどうだろうか?
この動画は再生回数がやっと1,000回を超えるくらいだが、4Kでアップロードしたおかげで、高画質のVP9でコーデックされている。(条件の2番目)
では、1080pでアップロードした動画でなおかつ再生回数の少ないこちらの動画のコーデックはどうなるだろうか?
この再生回数の少ない動画は、画質の悪いAVCでコーデックされていることがわかる。
実際にご覧いただいた通り、先にご説明した2つの条件を満たせば高画質のVP9でコーデックされ、逆に条件を満たさない場合は画質の悪いAVCでコーデックされてしまう。
というわけで、この記事でご紹介した2つの条件のいずれかを満たす様に動画をアップロードすることで、YouTubeに高画質で動画を公開することができる。
他にも細かい条件はあるだろうが、ひとまずこの記事で説明した動画なら、高い確率で高画質で動画を公開できるだろう。
皆さんもご自分の動画のコーデックをチェックし、役立てていただきたい。
アップロードした動画のコーデックを調べる方法
なお、上記の画像でコーデックを表示したが、この方法についてもお教えしたい。
まず、パソコンのChromeを使って動画を再生する。
そして動画を右クリックして表示されるメニューから「詳細統計情報」をクリックする。すると、動画のコーデックやフレームレート等の情報が一緒に表示される。
関連記事
VP9についての詳しい説明は別の記事で説明したので、詳しく知りたい方はこちらの記事もご一読いただきたい。
HEVCとは何か?iPhone/Mac/GoProユーザー必見の次世代動画コーデックを解説
また、YouTubeで4K動画を再生する方法についても、ご存じない方はこちらの記事をご参照いただきたき。