Artlistの著作権、商用利用、ライセンス規約を日本語でまとめた

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Artlistを使用して4年が経過したが、その間新たなサービスやプランがどんどん発表されてきた。

それに伴い、Artlistの利用規約もずいぶん変更されてきた。

そこで一度最新の利用規約やサポート情報を読み解き、Artlistユーザー、Artlistに興味のある方向けに利用規約を日本語でまとめてみたい。

なお、この翻訳と情報はあくまで私が英語で読んで日本語に解釈したものであることをご留意頂きたい。

時間がない方は、最後に重要な部分だけまとめたのでそちらをご覧頂きたい。

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著作権について

はじめに、Artlistの楽曲は「著作権フリー」ではなく「ロイヤリティ・フリー(royalty-free)」であることを理解したい。

「ロイヤリティ・フリー」とは、楽曲を使用するたびにロイヤリティ(著作権の使用料)を支払わなくてよいということ。

Artlistのプランを契約することで、契約期間中に利用規約の範囲内で楽曲をロイヤリティ・フリーで使用するライセンスが与えられる。

従って、「著作権フリー」のように勝手に自由に楽曲をどんな媒体にでも使ってよいという意味ではないことに注意したい。

Artlistの特徴は、契約期間中にダウンロードした楽曲を使って製作し投稿した動画内の楽曲は「ロイヤリティ・フリー」であるため、著作権の利用料(ロイヤリティ)は発生せず、またArtlistを解約後も永久に使用できることだ。

なお、SNSへの投稿やクライアントへの納品などにおいて、楽曲のタイトルやアーティスト名などのクレジットを記載する義務はない。

万が一、著作権のライセンスの確認が第三者から入った場合は、楽曲のダウンロード履歴から「Song Certificate」と呼ばれる楽曲のライセンスをダウンロードできる。

Song Certificateには、ダウンロードした楽曲がArtlistを購読しているユーザーに使用許可されていることを示す証明書となる。

またArtlistのアカウントメニューからArtlist購読のライセンスをダウンロードできる。

商用利用について

Artlistでは「商用利用」の定義は、「動画が売上を目的に制作される場合」としている。

例えば映画、コマーシャル、クライアントからの依頼による動画制作、スポンサード動画などが「商用利用」に該当する。

一方で、個人が動画や短編映画を作ってSNS上で配信する場合や、SNS上で収益化する場合は商用利用には当たらない。

Proライセンスがあれば、クライアントは納品された動画を自分のSNS等に再投稿しても良い(収益化も可能)。

クライアントはその動画を改変して他のプロジェクトに利用したりすることはできない。

「商用利用」の可能性がある場合は、Proプランが必須となる。

ArtlistのProライセンスは以下のプラン契約による。

  • Music Pro
  • SFX Pro
  • Music & SFX Pro
  • Music & SFX Teams
  • Max Pro
  • Max Teams
  • Footage Basic
  • Footage & Templates
  • Footage & Templates Pro

収益化について

SNS上の収益化であれば、どのプランでも可能となる(Socialプランを含む)。

ただし、Socialプランは、登録した自分のSNSチャンネル用の動画でしか楽曲を使用できないので、収益化もその登録したチャンネルに限定される。

Proプランであれば、自分のSNSチャンネル以外の複数のチャンネルに動画を投稿して収益化できる。

解約について

これからArtlistを契約しようと考えている方、現在Artlistを購読中の方を問わず、解約に関する規約は一度理解しておいた方が良いだろう。

解約に伴うライセンスの継続について

解約後もしくはプランの契約期間終了後に、解約前にダウンロードしたArtlistの楽曲を使用して動画を新たに作成し投稿することは規約違反となる。

Artlistでは基本的に無制限にダウンロードして、何曲でも楽曲を使用できるのが売りだ。

しかし、楽曲を使用して動画を投稿できるのはあくまでArtlistのサブスク期間中のみということに注意が必要だ。

ご安心頂きたいのは、契約期間中に投稿した動画はArtlist解約後でも永久に公開しておけるしその動画に対する収益化も可能である。

解約に伴う返金について

Artlistの返金ポリシーは明確で「14日以内に支払ったばかりで、かつ1曲もダウンロードしていない場合は全額返金される」というもの。

つまり支払いから14日を経過した場合、あるいは1曲でもダウンロードした場合は返金対象にならない。

解約する場合はContact Usから名前とアカウントのメールアドレス等を送信する。

途中解約

Artlistの契約期間中に途中解約は可能だが、一部返金はされない。

理由は先に述べた返金ポリシーがあるから。

これに不服があればArtlistに直接問い合わせ頂きたいが、購入時に利用規約(Terms of Use)に同意しているため、基本的に交渉不可能と思った方が良い。

そのためにも、途中解約の懸念がある場合は、購読前に無料体験で試すか、月契約(一部のプランで選択可能)にしておくと良い。

契約期間中に解約するのは、途中解約というよりは次の期間に新たに請求されるのを防ぐためとなる。

途中解約による一部返金がないため、途中解約しても現在の契約期間は有効なので、解約の申し出後であってもArtlistのライセンスを契約期間終了までは利用して引き続きダウンロードできる。

重要箇所のまとめ

  • Artlistの楽曲は「著作権フリー」ではなく「ロイヤリティ・フリー」である
  • 商用利用する場合はProプランへの加入が必須
  • Socialプランでは自分のSNSチャンネルへの投稿のみ可能(収益化は可能)
  • Artlist契約期間終了後に、解約前にダウンロードしたArtlistの楽曲を使用して動画を新たに作成し投稿することは規約違反となる
  • 契約期間中に投稿した動画はArtlist解約後でも永久に公開しておける
  • 途中解約しても一部返金はされない

最後に

ちなみに、私は4年以上Artlistの楽曲を使用して100本以上の動画をSNS上で投稿&収益化してきた。

その間に使用した楽曲は200曲以上はあるが、Artlistの楽曲や素材に関して1度も著作権の侵害を受けたことがなく、何のトラブルもなく収益化できている。

このようにArtlistの利用規約はよく読んでみるとわかりやすく、明確であるのがわかる。

あとはプランを正しく選択すれば、みなさんも音楽の著作権にまつわるトラブルなく数多くの音楽が使用できるようになる。

動画制作をされる方にはぜひArtlistをおすすめしたい。