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映画『ブラックパンサー』と音楽的な評価(feat. パブリック・エナミー)

マーベル映画の『ブラックパンサー』(2018年)がデジタル配信されたので観た。

おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

『ブラックパンサー』はマーベル映画のなかでもかなり地味な部類に入るだろう。というのは、ブラックパンサーには必殺技とかかっこいい乗り物とかはなく、希少鉱石ヴィブラニウムでつくられたスーツだけが切り札になっているから。

だから実際にブラックパンサーが敵に負ける場面がある。王位を決めるライバルたちとの対決でもかなり危ういところで勝利をおさめる。『ブラックパンサー』の魅力は、このギリギリの強さにあるかもしれない。ド派手な必殺技で圧勝するのではなく、肉弾戦でギリギリ勝ち残るヒーローの姿がある意味リアルで新鮮にみえた。

感想はこのくらいにして、この記事では『ブラックパンサー』で暗示される音楽と映画作品への影響と関係をおさらいしたい。

Black Panther The Album Music From And Inspired By / ケンドリック・ラマー

観る前から、ケンドリック・ラマーがつくった『ブラックパンサー』のサウンドトラックは聴いていた。映画のなかでは数曲しか使われていないようだったが、作品の雰囲気に合った民族っぽい感じと、テクノロジーっぽさがよかった。

パブリック・エナミー・II/パブリック・エナミー

映画の後半で、「このポスターは!」と思ったシーンがある。

この壁に貼ってあるポスターはパブリック・エナミーの『パブリック・エナミー・II It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』 (1988年)だ。

It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back

ブラック・プラネット/パブリックエナミー

ポスターが貼ってある部屋の別のシーンを見たらまた別のポスターが貼ってあり、調べて見たらやはりおなじくパブリック・エナミーの『ブラック・プラネットFear of a Black Planet』(1990年)だとわかった。

『ブラックパンサー』の音楽的な要素では、パブリックエナミーケンドリック・ラマーが影響している。

海外のネットで読んだが、『ブラックパンサー』はパブリックエナミー的なブラックパンサー党を描いていると言われている。

これを機会にパブリックエナミーとケンドリック・ラマーをじっくり聴いてみたい気分になった。

ケンドリック・ラマーの『DAMN.』については各紙が2017年のベストアルバムとして挙げているので聴いてみよう。

オークランドという設定の意味

これら2枚のポスターが貼ってある部屋は「1992年カリフォルニア州オークランド」という設定。

オークランドは『ブラックパンサー』の監督ライアン・クーグラーが生まれた都市。

そしてこのオークランドは「ブラックパンサー党」が本拠地にした場所である。

こんな感じで4つの要素が関係し合っていて、興味深い。

  1. ケンドリック・ラマー
  2. パブリックエナミー
  3. カリフォルニア州オークランド
  4. ブラックパンサー党

『ブラックパンサー』への映画の影響

『ブラックパンサー』の作中で明らかにオマージュを捧げているのは次の作品だろう。

  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
  • 『ムーンライト』
  • 『オズの魔法使い』
  • 『007』

個人的には、『ワンダーウーマン』(2017年)の主人公ダイアナの出身地「女性だけが住む島、セミッシラ」と、『ブラックパンサー』のワカンダの設定が似ていると思った。

「外の世界」と隔たったエル・ドラード(黄金郷)として、女性にとってのセミッシラ、アフリカン・アメリカンにとってのワカンダが描かれているがおもしろいと思った。実際どちらも見た目の雰囲気がかなり似ている。

『ブラックパンサー』を観る

興味のある方は各デジタル配信サービスで400円ですぐに観れるので、ぜひ観ていただきたい。

ブラックパンサー (字幕版)を iTunes で