キヤノンのフルサイズミラーレスカメラRシリーズで採用されているRFマウント。この記事では、キヤノンのEOS Rシリーズカメラを購入したら合わせて使いたい2本のRFレンズをご紹介したい。
初心者や中級者でも手頃な価格で入手でき、写真と動画撮影の両方で使える便利なレンズを2本に絞った。
私はこれから紹介する2本を実際に購入して愛用しているため、良い点と悪い点も含めた感想も合わせて述べてみたい。
動画版もできました
YouTubeにも動画版をアップロードしたので、合わせてご覧頂きたい。
おすすめのキヤノンRF単焦点レンズ
まず、写真撮影に最高の単焦点レンズをご紹介したい。
RF50mm F1.8 STMは50mmの画角でいわゆる標準レンズと呼ばれている。人間の目で見たときと同じような見た目で撮影できるため、カメラ入門のはじめの1本として昔から使われている。
このRF50mm F1.8 STMは開放f/1.8と大口径のレンズで非常に明るいため、ボケが大きくでき、被写体にフォーカスして背景から浮き上がるような立体的な写真や動画が撮れる。
また明るい大口径レンズであるため、夜間や室内の撮影でも活躍してくれる。
さらに小型・軽量で価格も安いため、EOS Rシリーズのフルサイズミラーレスカメラを購入したらまず最初に購入したい1本だ。
欠点としては、レンズ手振れ補正機構がないので、EOS RやRPなどのボディー内手ブレ補正機能のないカメラを使用している場合は、動画撮影で手振れが目立ちやすくなる。
おすすめのキヤノンRFズームレンズ
2本目のおすすめのRFレンズはキットレンズと呼ばれているRF24-105mm F4-7.1 IS STMだ。
キットレンズは手頃な価格で購入でき、EOSボディとセットで売られているため、すでにお持ちの方も多いかと思う。
私はEOS RPを購入した際にキットレンズは合わせて購入せずボディだけを購入し、最初に述べたRF50mmだけを入手した。
キットレンズはF値が広角端でf/4.0と暗いため、明るい場面でないと使いづらい欠点があった。
ではなぜキットレンズを後追いで購入したかというと、レンズ手振れ補正を内蔵していて動画撮影に向いていると思ったからだ。
EOS RやRPはボディー内手ブレ補正機能がないので、レンズに手振れ補正機構があると動画撮影や暗所での写真撮影で効果を発揮する。
広角端の24mmは自撮り撮影や風景を広く撮影でき、望遠端の105mmでは距離のある被写体でも撮影できるため、映像にバリエーションが生まれる。
キットレンズは今までは否定派だったが、このレンズを購入してからは動画撮影でメインに使用しつつ、写真撮影でも使用するようになり、実用的だと感じている。
キットレンズはオールラウンドレンズとして、写真も動画もあらゆる場面で活躍してくれるので、手軽に使えるレンズとして万人におすすめだ。
おすすめのレンズの使い分け
以上の2本を使うとほぼすべてのシチュエーションにおいて写真と動画撮影ができるようになる。
- 写真メインで暗い室内や夜間は単焦点の標準レンズを使う
- 動画メインで野外ではあらゆるシーンに対応できるキットレンズを使う
このようにレンズを切り替えることで、フットワークが軽くなり、どんな場面でも撮影を楽しめるようになった。
なにより、どちらのレンズも小型・軽量でしかもお手頃な価格なので、EOS Rシリーズカメラを購入したらレンズを買うお金がない(笑)という私のようなEOSユーザーにもってこいだ。
最後に(F 35mm f/1.8 ISについて)
EOS RやRPを初期に購入した人で、RF 35mm f/1.8 IS Macro STMはおすすめではないのか、と思われる方がいらっしゃると思う。
35mmという画角は万能で、スマホなどでも採用されている画角であり、現代版の「標準」レンズといってもいいと思う。
しかし、過去に35mmレンズを愛用してきたが、35mmは個人的になんでも撮れるが、言い換えると凡庸な写真になりがちな画角だと思う。35mmは広角とも言えず、かといって中望遠とも言えない「中途半端な」画角だと個人的には思う。
もしRFレンズを1本だけ購入するとなると、RF 35mm f/1.8 IS Macro STMは一番良いと思うが、私個人的には単焦点らしい50mmとズームレンズの2本を使い分けた方がよりメリハリのあるレンズローテーションが安価で実現できると思い2本をチョイスしたことを最後に述べておきたい。