Mac/iPhone/iPadで同期できる最高のノートアプリベスト5(有料・無料)

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ノートには中毒性がある。

考えやアイデアを毎日ノートに書いていると愛着が生まれる。自分の思考がノートに乗り移る感じと言おうか。かと思えば、不満が湧き上がるなり、より良き「書き味」のノートを探しまわることもしばしば。

そんなノート狂の一人として、私は数々のノートアプリを遍歴してきた。この記事では、今までに使ってきた数々のノートアプリ中から厳選した5つをご紹介したい。

ノートは1冊にまとめたほうが効率がよいので、現在は第1位のアプリだけを使っている。しかしノートの好き嫌いは使う人によるため、あなたにとって最高の1冊(アプリ)を見つけて頂きたい。

条件としては、Mac/iPhone/iPadのすべてのデバイスで同期できるアプリだけに絞った。なぜならノート狂はいついかなる時もノートを手放せないからだ。

5位Bear

まずは比較的新しいノートアプリBearをご紹介したい。

アイコンの白クマが表すようにかなりポップでスッキリした印象のアプリだ。

最大の特徴はMarkdownに対応していること。Markdown記述で記号を使って見出しやリストなどをキーボードだけで変更できるため、Markdownに慣れた方には最高の入力体験を約束する。

気になったのは、エディターの見た目に無駄があること。Markdownで入力した見出しや太字などの脇に小さくMarkdownの記号が表示されるのだが、この記号が可読性を著しく低下させている。

また、文字幅や行高さも余白があり、肝心な文章が読みにくい。

Markdownはキーボードだけでスタイルを変更できるため、効率良くノートを書くのには向いている。

しかし書き上げたノートを読み返すときは、記号や無駄な余白などのせいで好きになれなかった。

Bearは無料でも使える。ただし、有料版でないとiCloudを使った同期ができないなどの制限がある。

まとめると、Bearが向いている人は、Markdownで書く人、ノートを何枚もまとめたりスクラップブック的な使い方をしない人となる。

4位Minimal

Minimalはその名の通りミニマルでシンプルなインターフェースが特徴のノートアプリだ。Bearと同じくMarkdownに対応している。

Markdown記号がさりげなく表示されるため、Bearよりも読みやすく、ミニマルなユーザーインターフェースが書き味の良さにつながっている。

Minimalは新しいアプリのため、どんどん新機能や改善がされている。

Minimalはフォントやテーマカラーも変更でき、ミニマルなエディター画面でありながら、カスタマイズできる点も評価したい。

Minimalは無料で使用できるが、有料版でないとほかのデバイスと同期できないなどの制限がある。

有料版のプレミアムは、年2,000円もしくは月200円でサブスクできる。この価格設定はノートアプリの中ではかなり安い設定になっている。

Markdownを使う人でまだノートアプリを決めていない人は、このMinimalからMarkdownとノートアプリに入門すると良いだろう。

3位メモ

次にAppleユーザーならご存知のAppleのメモ。

メモはデフォルトでインストールされているApple製の純正アプリのため、メモが第3位になっていることに驚く人もいるかと思う。

メモの最大の特徴は、完全無料だということ。そもそも有料版が存在しないため、無料でノートを無制限に作れるし、デバイス数の制限等も一切ない。

メモは年々使いやすく改良されてきたと思う。非常にシンプルながら、ノートをフォルダで整理したり、見出しやリストなど、ノートアプリとして必要な機能はほぼ全て備わっている。

個人的には、メモを最近まで半年ほど使用したが、動作もサクサクと軽快で何よりシンプルなデザインが邪魔にならない。ノートを書く、読む、整理するといった基本機能に忠実で、安定性のある非常に完成度の高いノートアプリだと思っている。

マイナス点はカスタマイズ性が低く、簡素な見た目のノートになるため、ノート好きにはやや物足りなく感じることだろう。

完全に無料かつ動作が高速で安定であり、基本的な機能も十分に揃っているため、Markdownが不要で、シンプルでオーソドックスなノートが欲しい人はメモで十分に満足がいくはずだ。

2位Evernote

ここからがMac/iPhone/iPadで使える2大ノートアプリとなる。まずは皆さんご存知のEvernote。

私はEvernoteを8年近く使ってきた。もともとノートアプリにハマったのはEvernoteがあったからであり、Evernoteには数百を超えるノートが保存されている。

2020年に試験的にEvernoteからメモに乗り換えたことがある。一番の理由は、Evernoteの動作速度が遅くストレスを感じるようになったからだ。

何でもかんでもEvernoteに保存していたこともあり、重たいアプリだという印象がある。

結局、メモを半年ほど使って再びEvernoteに戻ったのだが、そのきっかけとなったのは2020年にEvernoteが大幅なアップデートと改善を行なったからだった。

Evernoteはノートアプリの定番であり、あらゆる種類のノートやファイルも扱えるため、ノートアプリとしては完璧に近い。

しかし同期で問題が発生すること、アプリの動作速度がもっさりしていることは改善されておらず、使っているとストレスを感じることはまだ多い。

Evernoteは無料版でも2つの端末間で同期できる点は大いに評価されるべきだろう。無料でもかなり使えるので、ノートアプリを探している人は一度はEvernoteを使ってみるべきだと思う。

Evernoteは万人受けするノートアプリの定番と言える。

1位Ulysses

もしあなたがノートをブログに投稿したり、誰かと共有したり、印刷する場合などにはUlyssesを強くおすすめしたい。

Evernoteやメモに比べると、Ulyssesを使ったことのある人は圧倒的に少数派だろう。しかしノートにハマったノート狂が最後にたどり着くのは、Ulyssesだと思う。

なぜならUlyssesのWebサイトやメルマガを見ていると、Ulyssesの開発チームがノートを愛している情熱が至るところに感じられるからだ。Ulyssesは「ノート狂のノート狂によるノート狂のためのノート」と言いたい。

UlyssesはMarkdownのノートアプリである。Evernoteやメモなどの定番のノートアプリを使ってきた人がUlyssesを使うと戸惑うと思う。私自身長年Evernoteを使ってきたので、MarkdownのノートアプリであるUlyssesの真価がわからなかった。

見出しなどはMarkdown記号をつけて色分けできるとはいえ、アプリ内でノートを読み返すことにはあまり向いていない。

Ulyssesの最大の持ち味は、ノートを書いてときに感じる最高の書き心地である。Markdownに慣れるとキーボードだけでノートが完成できる。

またテーマもカスタマイズできたり様々なデザインのものに変更できるため、自分だけのエディターとしてカスタマイズもできる。

Evernoteがスクラップブックのようにあらゆるノートや情報を保存するインプットを得意としていたのとは反対に、Ulyssesは高速でノートを書いてアウトプットすることに向いている

EvernoteからUlyssesに移行する人は、ノートの書き方と目的までも変更することを迫られる。つまり、Ulyssesでノートを書くときは、ノートをパブリッシュ(投稿、公開、出版)することが目的として意識される。

Evernoteではノートはあくまでアプリ内で自分だけが読み返すことを意図されている。Ulyssesはアプリ内に保存しておくのは未完成だからであり、ノートが完成したらブログに投稿したり、印刷またはファイル共有でアウトプットすることを目指している。

私はEvernoteからUlyssesに切り替えたことで、ノートの書き方から目的までガラリと変わった。アウトプットを目的としたノートを作成するようになったのだ。それはUlyssesという素晴らしいノートアプリのおかげであり、ノートの新たな使い方を教わった気がする。

Ulyssesについての詳しいレビューと使い方については別の記事にしたのでそちらもご一読いただきたい。

最後に

以上の5つがノート狂の私がおすすめする最狂のノートアプリとなる。

ぜひ皆さんもそれぞれの目的や好みに合わせて、最高のノートアプリを手に入れていただきたい。

ちなみに、この記事もUlyssesで書いてUlyssesから投稿したが、高速で文章を書いてそのままブログに記事投稿できる流れが実に良い。

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