歴代iPhoneの解像度と動画の再生可能解像度をまとめた【2023年最新iPhone 15 Pro Max追記】

毎年アップデートされるiPhoneシリーズ。年々ディスプレイも高性能に、より高画質で表示できるようになっている。

近年4Kが普及し始め、5Gの普及も間近になった今、果たしてiPhoneのディスプレイは4K動画を再生できるほどの解像能力があるかどうかを知りたいと思い、まとめてみた。

iPhoneは4K動画を撮影できるが、再生ディスプレイが4Kの高解像度を再現できなければ恩恵を得られないのか?その辺を解説したい。

歴代iPhoneの解像度と再生可能な動画の解像度規格

iPhoneは縦画面であるため解像度は縦×横で示される。対して動画の解像度は横×縦の画素数で示される。

ここではiPhoneのディスプレイが一般的な動画の解像度規格(例えば4K)で言うとどの程度の表現能力があるかを示すのが目的であるため、横×縦の表示で統一した。

動画の一般的なアスペクト比は16:9であり、例えばYouTubeが推奨する動画の解像度は以下となっている。

  • 2160p: 3840×2160(UHD 4K)
  • 1440p: 2560×1440
  • 1080p: 1920×1080(FHD 2K)
  • 720p: 1280×720(HD)
  • 480p: 854×480(SD)
  • 360p: 640×360
  • 240p: 426×240

それではiPhoneの解像度と一般的な動画解像度の比較をまとめてみよう。

モデルピクセル解像度表示可能な動画の解像度
iPhone 15 Pro Max2,796 x 1,2901080p (1920×1080)以上
iPhone 15 Pro2,556 x 1,1791080p (1920×1080)以上
iPhone 15 Plus2,796 x 1,2901080p (1920×1080)以上
iPhone 152,556 x 1,1791080p (1920×1080)以上
iPhone 14 Pro Max2,796 x 1,2901080p (1920×1080)以上
iPhone 14 Pro2,556 x 1,1791080p (1920×1080)以上
iPhone 14 Plus2,778 x 1,2841080p (1920×1080)以上
iPhone 142,532 x 1,1701080p (1920×1080)以上
iPhone 13 Pro Max2,778 x 1,2841080p (1920×1080)以上
iPhone 13 Pro2,532 x 1,1701080p (1920×1080)以上
iPhone 132,532 x 1,1701080p (1920×1080)以上
iPhone 13 mini2,340 x 1,0801080p (1920×1080)以上
iPhone 12 Pro Max2,778 x 1,2841080p (1920×1080)以上
iPhone 12 Pro2,532 x 1,1701080p (1920×1080)以上
iPhone 122,532 x 1,1701080p (1920×1080)以上
iPhone 12 mini2,340 x 1,0801080p (1920×1080)以上
iPhone SE(第2世代)1,334 x 750720p (1280×720)以上
iPhone 11 Pro Max2,688 x 1,2421080p (1920×1080)以上
iPhone 11 Pro2,436 x 1,1251080p (1920×1080)以上
iPhone 111,792 x 828720p (1280×720)以上
iPhone XS Max2,688 x 1,2421080p (1920×1080)以上
iPhone XS2,436 x 1,1251080p (1920×1080)以上
iPhone XR1,792 x 828720p (1280×720)以上
iPhone X2,436 x 1,1251080p (1920×1080)以上
iPhone 8 Plus1,920 x 1,0801080p (1920×1080)同等
iPhone 81,334 x 750720p (1280×720)以上
iPhone 7 Plus1,920 x 1,0801080p (1920×1080)同等
iPhone 71,334 x 750720p (1280×720)以上
iPhone SE1,136 x 640480p (854×480)以上
フルHD1080pより高い解像度を表現できるiPhoneは赤字にした

例えば、歴代のiPhoneで最高の解像度であるiPhone 13 Pro Maxのディスプレイ解像度は2,778 x 1,284になっている。

これは1080p (1920×1080)以上の解像度を持っていることになる。

1080p (1920×1080)以上」のディスプレイ解像度があれば、1080pより高い解像度の動画を再生するときに画質の違いがわかる。

つまり「1080p (1920×1080)以上」の高解像度ディスプレイであれば4K動画の価値が味わえるといえる。

せっかく4K時代になって高画質の映像が普及しても、肝心な再生デバイスで4K解像度が表現できないなら意味がない。

その点、iPhone X以降でかつ上位モデルのiPhoneであれば「4K対応」と考えてもいい(1080p解像度よりも高解像度の再生ができるという意味で)。

ただし、iPhone 11 Pro MaxとiPhone XS Maxのディスプレイ解像度2,688 x 1,242と4Kの解像度3840×2160を比べてみた場合、まだまだiPhoneの最高解像度は4Kの解像度を存分に生かして表示できるわけではないことがお分かりいただけると思う。

もちろんRetinaディスプレイである点を考慮すれば、実際の「解像感」や画質の表現能力が高いのは言うまでもない。

まとめ

4K動画を見てその高解像度が見て分かるのは限られたiPhoneだけであることがわかった。

個人的に驚いたのは、2019年に発売された普及型のiPhone 11では解像度の点では1080p(フルHD)に達していないことだ。

同時に、iPhone X以降のプレミアムクラスのProシリーズ、そして大画面のMaxシリーズはディスプレイの点で大いに優位性があることがわかった。

またiPhone 12ではminiからも高解像度のRetinaディスプレイ(Super Retina XDRディスプレイ)が採用されていることがわかる。

別の記事で歴代iPhoneのカメラ機能を比較したが、せっかく高画質で撮影した写真や動画が綺麗に高解像度で再生できないのでは宝の持ち腐れになってしまう。

iPhoneの購入を検討している方は、この記事でご説明したディスプレイの解像度についても気にして検討してみることをおすすめしたい。

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