「日本の小説、エッセイのおすすめベスト10」でも紹介したが、画家の大竹伸朗氏は私の中学生の頃からのヒーローであり、現在活動しているアーティストの中で一番好きな人のひとりだ。
大竹伸朗という芸術家がウェブサイトを作った
氏の作品のごく一部は大竹伸朗 | Take Ninagawaで見られる。
私は今までも定期的に大竹伸朗氏は今どんな作品を作っているのかとインターネットを検索してきた。そして今朝、またふと大竹伸朗氏のことを思い出し、なにげなくインターネットを検索したらオフィシャル・ウェブサイトが開設されていることを知り興奮した。
大竹伸朗 | OHTAKE SHINRO – OFFICIAL WEBSITE
オフィシャル・ウェブサイトは毎日画像が更新され「視音間/シネマ」という名前だ。2018年元旦からスタートしたとのことだが、不覚にも今日まで気づかなかった。毎日更新なので元旦から今日までの分、98枚の画像を見逃したことになる。
大竹伸朗はヒーローみたいな存在だ
大竹伸朗氏の作品を初めて知ったのは中学生の頃に読んだ「ジャリおじさん」だった。姉から読んでみろと言われ素直にページをめくった私はなにか見てはいけないものを目撃したような強烈な衝撃を受けた。それ以降、私は氏の作品を探して読んだ。と言ってもお金がないから図書館でエッセイ集や作品集を読み漁った。大学に入学するために上京した私は美大に通っていた姉に頼んで美大の図書館から大竹伸朗氏の作品を借りてもらった。私が特に好きなのは「倫敦 香港1980」という作品集だ。
ちょうどその頃、インターネットに「ダブ平&ニューシャネル」という遠隔ギター作品のフラッシュが掲載されていて、その得体のしれない見た目、国籍不明感や色使い、音とギターの組み合わせにしびれた。まだインターネットもISDN接続の時代で、音を鳴らしながら動くギターと緞帳の動きをパソコンの画面越しに見て驚いたことを覚えている。
*2018年7月3日 追記*
昔のハードディスクから当時保存しておいた「ダブ平&ニューシャネル」のアーカイブが見つかった。保存日を見ると2002年2月になっている。当時17歳の私はこの「ダブ平&ニューシャネル」に感動してファイルを保存していたようだ。今もそのファイル(Flash Playerだろうか)を開くと、ダブ平のギター音が聴けて感動する。
そして幸運なことに上京して間も無い2006年に氏の大規模展覧会「全景」が開催され、私は何度も通い対談まで聞きに行った。ヒーローが目の前にいるせいか、なぜかこちらも不思議なほどに緊張した展覧会は後にも先にもない。
いつもどこかで衝撃的な作品を作り続ける大竹伸朗はやはりヒーローであり偉大な存在だ。そんな氏の画像が毎日更新されるというのだからわくわくする。
関連記事1:
関連記事2: