熱を発散せよ!真夏におすすめのジャズ+フリージャズ15選

今年もまた「ジャズの季節」がやってきた。

暑い夏には熱いジャズを。暑い夏に辛いものを食べて汗をかくように、ジャズを聴いて体の芯から熱を発散するのだ。

この記事では、暑い夏を余計に熱くする(笑)ジャズの名作10作ご紹介したい。

ジャズのなかでもいわゆる「フリージャズ」はとくに熱くなれるので、フリージャズを多く入れた。

なお、貼り付けた曲はすべてインターネット上で視聴できるようにしてあるので、ぜひ実際に視聴していただきたい。

1. Money Jungle / Duke Ellington with Charles Mingus & Max Roach

ピアノトリオ。管楽器は入っていない。いきおいがある。この3人が揃えば、演奏が白熱するのは必至だろう。

とくにCaravanやMoney Jungleが熱い。

2. Eric Dolphy At The Five Spot Vol.1 / Eric Dolphy

ライブ盤。まずエリック・ドルフィーがものすごく熱い。トランペットのBooker LittleやピアノのMal Waldronがクールダウンしてくれるかと思いきや、さらに熱く追い討ちをかけてくる。

3. Giant Steps / John Coltrane

1曲1曲が短いため、ヒートアップはしない。しかし、短い曲がダーっと10曲くらい続くから、急な発熱とめまいの症状がでる。

4. At The Golden Circle, Stockholm Vol. 1 / Ornette Coleman

ストックホルムでのライブ。ジャケットにも雪があるからと油断するとだめだ。

ストックホルムの雪が溶けるほど熱い。

5. A Night At The Village Vanguard, Vol.1 / Sonny Rollins

ジャケットからして熱そう。中身もシンプルに熱い。

6. 直立猿人 / Charles Mingus

ジャズが全盛期だった頃の、当時の雰囲気が伝わってくる。

アスファルトから立ちのぼる喧騒と熱風

7. Subconscious-Lee / Lee Konitz, Lennie Tristanoほか

クール派と呼ばれているけど、ぜんぜん涼しくない

でも、演奏はじゅうぶん熱くて、かっこいい。

8. Misterioso / Thelonious Monk Quartet

セロニアス・モンクの軽やかなピアノ。そこに突如現れる熱い男、ジョニー・グリフィン(サックス)。

とくにIn Walked Budでのジョニー・グリフィンの演奏は熱すぎるし、なんども聴いてしまう真剣さがある。

9. The Super Quartet Live At Sweet Basil / Steve Lacy & Mal Waldron

Steve Lacy/Mal Waldron/The Super Quartet…Live at Sweet Basil – TOWER RECORDS ONLINE

スティーブ・レイシーのソプラノ・サクソフォンは熱くなるにつれてどんどん高く昇っていき、最後は蒸発する。

あまり知られていないけど、隠れた名作だと思う。

10. The Quest / Mal Waldron & Eric Dolphy

先ほども紹介したMal Waldronがこんどはエリック・ドルフィーといっしょになる。

緩急のある曲が並ぶ。最後の曲はFire Waltz。その名のとおり、熱いワルツで締めくくる。

11. Spiritual Unity / Albert Ayler

演奏で精霊を呼びおこすフリージャズ。火種から煙があがる演奏。

12. Naked City / John Zorn

空間と音が圧縮されるが生じる。

13. Live at Tonic 2001 / Masada

2人が繰り広げる競争。そこには間違いなく「ジャズ」の熱さがある。

14. LIVE / 大友良英ニュー・ジャズ・クインテット

演奏はクールに、心は熱く

15. キアズマ / 山下洋輔トリオ

山下洋輔、坂田明、森山威男のトリオによるフリージャズ。

ドイツでのライブ収録。日本人3人が当時のヨーロッパで喝采を受けていたと想像すると熱くなる

最後に

この記事を書くために、全部のアルバムをあらためて聴き通した。

疲労してエネルギーは残っていない。

この記事を暑中見舞いとしてお届けする。

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