この記事では、コンデンサーマイクとダイナミックマイクの特徴の違いを比較し、用途別にどちらのマイクが最適か解説したい。
近年Web会議、ポッドキャスト、実況、配信、動画のナレーションなど、話し声を録音するためにマイクが利用されるようになってきたと思う。
そのため、この記事では特に話し声の録音を念頭において、2タイプのマイクを比較していきたい。
動画版でも比較検証したので、音の雰囲気などをお聞き頂きたい。
記事の最後では、どちらのマイクが良いかもまとめたので最後までお読み頂きたい。
マイクの仕組みの違い
まず最初に、コンデンサーマイクとダイナミックマイクの構造上の違いをまとめてみたい。
コンデンサーマイクとは
ダイナミックマイクとは
このようにコンデンサーマイクとダイナミックマイクでは音波を電気信号に変換する方法が異なる。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの音質的な違い
では、実際に録音したときに、どのような音の違いがあるかを以下でまとめてみたい。
コンデンサーマイク | ダイナミックマイク |
---|---|
敏感で繊細なマイク 幅広い周波数特性 出力レベルが大きい 自然な音で録音できる クリアな音に聴こえる | 大音量の入力に対して耐久性がある 背景の環境音を排除できる コンデンサーマイクより敏感ではない 周波特性で欠ける ラジオなどの放送用マイクとして使用されている ライブ用のマイクとして使用される マイクに口元を近づけて録音しなければならないため、低音が強調されやすい こもったような音に聴こえる |
両方のマイクの音を聴き比べた結果、個人的な感想としては、コンデンサーマイクはクリアで繊細な音、ダイナミックマイクは温かみのあるラジオのような音だととらえている。
クリアで自然な音が好みであればコンデンサーマイク、温かみがあってラジオやナレーションのような雰囲気のある話し声が好みならダイナミックマイクが良いと思う。
用途別おすすめのマイク
- Web会議、動画配信、ポッドキャストなど、声の収録に使用するならダイナミックマイクがおすすめ。
- 楽器やボーカルの音楽制作には、クリアで自然な音で録音できるコンデンサーマイクがおすすめだ。
私自身は動画のアフレコ用にマイクを利用することが多く、雰囲気のある音が好みなのでダイナミックマイクをメインマイクにしようと思っている。
ただし、同じコンデンサーマイクでもモデルによって音質や音の個性は異なるため、あくまで一般的な傾向としてご理解頂きたい。
最後に
私は動画制作のナレーション(ボイスオーバー)の用途でコンデンサーマイクとダイナミックマイクの両方を使用してきた。
この記事と動画で詳細にコンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いを比較したことで、私自身どちらのマイクが自分に合っているかを理解できた。
個人的な結論としては、音楽の録音ならコンデンサーマイク、話し声を録音するならダイナミックマイクがオススメだと思う。
この記事と動画をご覧頂いた方がご自分に合ったマイクを手に入れる参考になれば幸いだ。