私は日本の文学や思考はほとんどが「陰湿」だと思っている。文字通り陰があって、湿っている。否定するわけではなく、「陰湿」が日本人の肌に馴染むということだ。
だけど私は昔からこの「陰湿」が苦手だったから、日本っぽくないからっ風が吹いている作品を好んだ。
ここに選出した10冊はどれもあえて風通しがいい作品を選んだ。たまには自分の窓を開けて風を通してみたいあなたに、ぜひこの10冊から1冊を手にとってほしいと思う。
1位
オーパ!
開高健
2位
銀河鉄道の夜
宮沢賢治
3位
羊をめぐる冒険
村上春樹
4位
既にそこにあるもの
大竹伸朗
5位
白痴
坂口安吾
6位
野火
大岡昇平
7位
武蔵野
国木田独歩
8位
ワンダー植草・甚一ランド
植草甚一
9位
白本
高城剛
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10位
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
橘玲
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