RodeのダイナミックマイクPodMicを購入して動画の音声録音で使用してきたのでレビューしてみたい。
マイクを探している方、特にRode PodMicを検討している方の参考になればと思う。
Rode PodMicは海外では評価が高く、知名度も高いマイクだが、日本ではあまり人気がなく、情報も少ないので、実際に購入して良いところと悪いところを挙げながら、本音レビューをしていきたい。
動画版もあるので、実際にRode PodMicで録音した音と共にご参照頂きたい。
PodMicの良いところ
1. 見た目と作り
まずPodMicを持ってみるとコンパクトな見た目に反してずっしりと金属の塊のような重さに驚く。
それもそのはず、マイク自体は15センチくらいでかなり小型だが、重量が937gもあって驚くほど重い。
ショックマウント機構になっていて、多少のマイクの振動があっても振動音が入らないようになっている。
また、ポップフィルターが内蔵されているので、破裂音や息が当たってノイズが入ることを防いでくれる。
マイクの見た目なんてこだわらないという人が多いと思うが、このPodMicはマイクの中でもかなり質感の高い見た目の良いマイクだと思う。
2. ラジオのような雰囲気のある音質
PodMicはその名の通りポッドキャストなどの音声収録に特化したダイナミックで、ラジオのような音で録音できる。
Rodeの公式ページを見るとPodMicは「ダイナミックポッドキャストマイクロホン」という呼び方になっていることがわかる。
ラジオなどの放送局で使用されるような雰囲気のある音声で録音できるのが最大の特徴だ。
実際に録音した音声は動画をご覧頂きたい。
3. 1万円程度で買えるダイナミックマイク
一般的なUSBマイクのほとんどがコンデンサーマイクと呼ばれるタイプのマイクだが、このPodMicはダイナミックマイクタイプのマイクである。
ダイナミックマイクは周辺環境のノイズを拾いにくい特徴がある。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いは別の動画で比較したのでそちらをご覧頂きたい。
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクよりもまだ普及しておらず、選択肢が少なく価格も高価な傾向がある。
その中でもRodeのPodMicはかなり低価格な1万円程度で買える珍しいダイナミックマイクだ。
できるだけ安くダイナミックマイクを使ってみたいという人にはPodMicはちょうどいい価格設定になっていると思う。
PodMicの悪いところ
1. オーディオインターフェイスが必要
Rode PodMicはUSBケーブルではなく、XLRという種類のケーブルを使用する。
パソコンに接続するにはXLRケーブルを入力して、音量を上げて、USBに出力するオーディオインターフェイスと呼ばれる機器が別に必要となる。
私は価格が最も安かったベリンガーのUM2というオーディオインターフェイスを使用してiMacに接続している。
今までUSBマイクを使っていたこともあるが、オーディオインターフェイスが追加で必要となるために機器と配線が増えることは大きなマイナス点だ。
2. 音量が小さい
PodMicは音量がとても小さいので、オーディオインターフェイスなどのプリアンプでゲインをかなり上げないといけない。
私の使っているBehringer UM2では、プリアンプの目盛りを最大にしてようやくギリギリ聞き取れるくらいの音量になる。
さすがにこれほど音量が小さいマイクも珍しいくらいだろう。
オーディオインターフェイスとの相性次第な部分もあるが、大きな不安要素であることは間違いない。
3. 音質にクセがある
PodMicはポッドキャストやスピーチに最適化されたマイクで、周波数特性を見ると、低音域がややブーストされていて、高音域では細かくチューニングされているのがわかる。
録音した音声を実際に聴いてみると確かにラジオっぽい雰囲気のある音声になるが、声は千差万別であり、全ての人がこの周波数特性と相性がいいかどうかは注意が必要だ。
結論
PodMicは音声収録に特化した「ダイナミックポッドキャストマイクロホン」という名の通り、放送局で使用されるような音で録音できる良いマイクだ。
また、見た目のかっこよさや価格を考えると、とてもおすすめできるマイクと言える。
一方で、オーディオインターフェイスが必要なことや、音量が小さすぎる問題などがあり、誰でも簡単に扱えるマイクというわけではない。
そのため、誰にでもおすすめできるマイクではないが、「ダイナミックポッドキャストマイクロホン」をチャレンジして使ってみようというマイク中級者に向いているマイクだと思う。
私は今後もこのPodMicを使ってYouTubeの動画を作っていく予定なので、気になる方はぜひチャンネル登録して頂きたい。