「自分が恐れているものこそ、本当はやるべきことである。」
この言葉を読んで、うなずいた人はぜひ読み進めて頂きたい。
本記事では、作家のティム・フェリスによるTEDプレゼン「目標ではなく『恐怖』を明確にすべき理由」をご紹介する。
日本語字幕もあるので、ぜひご覧ください。
目標でなく恐怖を明確にすべき理由
何か重大な決断をするとき、誰しもが迷う。重大な決断ほど恐怖も大きくなる。
だからこそ、自分が恐れていることに正面から向き合い、最悪のシナリオを詳細にイメージすることで、正しい決断をすべきだ。
目標の設定の重要性についてはさんざん語られてきたが、「恐怖を明確にする」ということは新鮮だ。
決断によって人生は変わってしまう。
容易な選択は困難な人生をもたらし
困難な選択は容易な人生をもたらす
「恐怖の明確化」をする方法
「恐怖の明確化」によって困難や恐怖がなくなるわけではないが、受け入れることがたやすくなる。
恐怖を明確にするために、ノート3ページに次のことを書き出す。
1ページ目「もし~したら?」
恐れているもの、逃げているものはなにか。
定義(DEFINE)/予防策(PREVENT)/回復策(REPAIR)の3つの視点で列挙する。
2ページ目
「試みや部分的成功がもたらす利益は何か?」を10~15分で書き出す。
3ページ目(一番重要)
やらないことのコスト(代償)を書き出す。「もしこの行動や決断を避けたなら、自分の人生はどうなるか」
6ヶ月後、1年後、3年後のスパンで詳細に考える。感情面、経済面、肉体面など具体的に。
ティム・フェリスの例
「もし仕事を放っておいて、1年半の世界周回旅行をしたら?」
- 1~3レベルの一時的で回復可能な痛みを受けるリスクがある
- 8~10レベルの人生を変える半永久的でポジティブな効果がある
ティム・フェリスは実際に世界旅行に出た結果、なんの災難も起きなかった。むしろ、その体験のおかげで最初の本を書いてTEDに登壇するにまでなった。
まとめ
人生で迷ったらリスクのある方を選べ、という言葉を聞いたことがある。しかし、リスクとリターンを具体的に、詳細に考えなければ正しい選択とはいえないだろう。そこで「恐怖の明確化」によって正しい決断を選ぶのはいい方法だ。
プレゼンの最後で、ティム・フェリスはセネカの言葉を引用して話を終える。
我々は現実よりも想像の中でより苦しんでいる