2019年の年末に毎年恒例の『BRUTUS危険な読書2020』を購入した。毎年、年末から正月にかけてこの読書特集を読み、新年からの読書計画に取り入れている。
BRUTUS危険な読書はその選書が素晴らしい。特に今年は近刊が多く取り上げられており、知らなかった本をたくさん教えてもらい、読みたいと思う本が多かった。
読書好きならこのBRUTUSのこの読書特集を読んで損はない。
古典よりも新刊、メジャー作品よりもマイナー作品に特化され、多くの切り口から本が紹介されていた。通底する「危険な読書」というテーマ設定もとても良い。
複雑で、不合理で、豊かなこの世界を知るためには過去の叡智と未来への想像力を紙に刻みつけた文物、“本”ほど力強い味方はいない。140文字のスナック菓子ではなく、数万字にわたって綴られる思想や物語には、明確な世界と文脈と叡智がある。それらに触れたとき、私たちは知り、考え、行動する。その“魔力”は読み手の価値観はおろか、人生までも変えてしまうかもしれないほど強烈だがそれ以上に魅惑的だ。そう、いまだ知らないことだけが私たちの胸を高鳴らせる。いざ、「危険な読書」の世界へ。
『危険な読書2020』特集巻頭
今回の特集で特に読んでみたいと思った本は以下の通り。
- ミシェル・ウエルベック『セロトニン』
- エンリーケ・ビラ=マタス『パリに終わりはこない』
- ケン・リュウ編『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』
- テッド・チャン『息吹』
- パトリック・シャモワゾー『カリブ海偽典 最期の身ぶりによる聖書的物語』
- ユヴァル・ノア・ハラリ『21Lessons:21世紀の人類のための21の思考』
- オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』
特別付録として「危険なマンガ」も紹介されていた。機会があったら読んでみたい。あと、NETFLIXの広告が充実していて良かった。
ちなみに、今年は電子版を購入した。スマホでも十分読めたし、保存や読み返しも楽なため、電子版をオススメしたい。紙版よりも安いし。
本好きならBRUTUSの『危険な読書』特集を正月に読もう