2018年8月5日(日)、ラジオで村上春樹の番組『村上RADIO〜RUN&SONGS〜』(「村上レィディオ」と発音)が放送されたので聴いた。
詳しい番組の内容、かかった曲の詳細はTOKYO FMの公式ページが詳しい。
村上RADIO – TOKYO FM 80.0MHz – 村上春樹
この記事では、『村上RADIO』を聞いて感想を少し書きたい。
『村上RADIO』のテーマ、次回の放送はあるのか?
今夜のテーマは、『僕が走るときに聴いている音楽』ということになります
「走ること」と「音楽」に関連した内容は村上春樹のエッセイを読んだことがある人にはおなじみの話だった。
特番なんだろうけど、なんとなくまた次回の放送も考えているような発言があった。
いまかかっているこのテーマソングは、ドナルド・フェイゲン〜
それでは今日はここまで。またそのうちにお目にかかれるといいですね。さようなら。
「今夜のテーマは」「テーマソングは」「今日はここまで」という言い方は、これで終わりではなく、次回の放送も考えているのかなと匂わせる言い方に聞こえた。
2018年9月3日追記
やはり予想通り第2回目の放送が決定した。10月21日放送とのこと。
選曲について
村上春樹ファンとしては、選曲はまったく予想できないけど、ああこういう感じかという納得感はあった。
ただ、本当にこんな感じの曲を走りながら聴いているのかと疑ってしまうほど、なんというか、朗らかな曲が多かった。
走るときに適した音楽は何かというと「むずしい音楽はだめ」ということですよね。リズムが途中で変わるとすごく走りにくいから一貫したリズムで、できればシンプルなリズムのほうがいい。メロディがすらっと口ずさめて、できることなら勇気を分け与えてくれるような音楽が理想的です。
フルマラソンを何度も走っている村上春樹くらいになると、こんな感じのリズムでさらっと長距離を走ってしまうんだな、と「休日ランナー」の私は感心してしまった。
走る時もジャズやクラシックを聴くのかと思いきや、ゆったりとした明るいポップス系を聴いているようだ。
冒頭の空白
番組冒頭に村上春樹が「こんばんは、村上春樹です」とあいさつをするのだが、その間が長くて、電波が?と思ってしまった。
第一声で緊張したのか、モニタリングしている自分の声を聴いて感覚を確かめていたのか。
最後に
村上春樹の肉声は以前にも聞いたことがあった。また、選曲も予想はできないが、後になって思い返すと、まあそんな感じだろうなと思える内容だった。
(ちなみに、村上春樹の作品をほぼすべて読んでいる私のベストは『羊をめぐる冒険』)
ファンでもない人がたまたま聞いたら、退屈なラジオ番組だったかもしれない。
でも興味がある人にとっては、「へえ、村上春樹はこんな曲を聴いて走っているんだ」という点はおもしろかった。次回の放送があるならまた聞いてみたい。