『バスターのバラード』コーエン兄弟監督の感想(Netflix)

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Netflixオリジナル映画『バスターのバラード』(2018)、コーエン兄弟監督。

別記事『おすすめしたい世界の映画監督ベスト15』でもコーエン兄弟を好きな監督として紹介したが、まさかNetflixオリジナル映画でコーエン兄弟の作品が観れる日が来るとは。

今年Netflixはオリジナル作品の充実を理由に、課金プランの料金を値上げしたが、こういうことなら納得だ。

『バスターのバラード』の感想

6つの章から成り立つオムニバス映画で、アメリカの西部劇がテーマになっている。

2時間13分の長さに、ちょうど良いくらいの長さの珠玉の短編が詰まっている。

「金の谷」

オムニバス映画でよくあるのは、短すぎて物語が未完だったり尻切れトンボになっている場合がある。

その点『バスターのバラード』では6つの作品がすべてオチがついて完結するので、満足度が高い。

しかもどのストーリーにもコーエン兄弟のひねりのきいた、ブラックユーモアがこもっていて、それぞれ楽しめる。

音楽、銃、死、非業など、人間の根源的なテーマに対して思いがけない角度から迫っていく醍醐味がある。

例えば、3番目の「食事券」という作品では、人間の業に触れていて、普通のメディアやテレビ、あるいは並大抵の映画監督では迫れない領域に達していると思う。

おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

最後に

『バスターのバラード』は映画作品として、文句のつけようがない名作になっている。

さらに感動したことは、コーエン兄弟のような代表的な映画監督がNetflixオリジナル映画を作るようになったことだ。

興味のある人は、Netflixの本気を知る意味でも、本作を観ることをお勧めしたい。

バスターのバラード | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

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